「源氏物語と枳殻邸大茶会」を開催いたしました

「源氏物語と枳殻邸大茶会」を開催いたしました

20171110a 2017年は「古典の日」法制化から五周年を迎える記念の年です。
11月1日を中心に「古典の日月間」を設定し、まずその第一弾として『源氏物語』の主人公・光源氏のモデルともいわれる源融ゆかりの枳殻邸で、「お茶の京都博」や「東アジア文化都市2017京都」の取組と連動し、裏千家学生茶道研究会の皆さんによる日本茶席、そして中国・韓国の三箇国交流茶会を開催し、各国のお茶の文化を楽しんでいただきました。20171110d

◇日本茶席 【臨池亭】
 裏千家 裏千家学生茶道研究会

『源氏物語』や秋を感じさせる室礼の中、裏千家学生茶道研究会のみなさんが心をこめて、
お一人おひとりにおいしい一服のお茶を点ててくれました。
学生さんの真剣な姿と秋の心地良い風が茶室の中に溢れました。

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茶 銘:五雲の白 上林春松本店
お菓子:夕顔   末富

◇中国茶席 【滴翠軒】
 中国政府公認高級茶芸師 唐牛(かろうじ) 裕子

4000年以上前、中国雲南省にあったお茶は形を変えながら人々の暮らしの中に息づいてきました。唐牛先生は中国でお生まれになり、ご自分が生まれた国のお茶の文化のすばらしさを伝える活動を続けておられます。
この日は、芳醇な安渓鉄観音茶と金木犀の花のような甘い香りが楽しめる武夷肉桂の2種類のお茶を皆さんに味わっていただきました。
参加いただいた方から「中国茶のおいしさを知りました」との声が寄せられました。

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◇韓国茶席 【滴翠軒】
ウリ伝統文化協会 (ゆん) 道心(どうしむ<)

尹先生に韓国茶の歴史や作法について説明していただきながら、高麗を創建した王建の子孫である34代目(わん)清一(ちょんいる)さんが王朝時代の服装でお茶を点ててくださいました。
時空を超えた趣のある茶室の中でいただくお茶。「日本との深い関わりを感じた」との感想をいただきました。お茶をとおして日中韓の文化交流の縁を深く感じた一日となりました。

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◇「古典の日」朗読コンテスト受賞者による朗読 
 ~源氏を読む~
 朗読グループ「古都」 【閬風亭】

原文、現代語訳、千年前の発音等、多角的に『源氏物語』に迫る朗読です。
「梅が香」(協力:松栄堂)が心地良く香る中で、平安時代の優雅な世界にひたっていただきました。

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□原文と現代語訳で綴る『光源氏と女性たち』
 「桐壷」「空蝉」「夕顔」「葵」の巻より
 朗読:岡本智子 小武内清美 坂本知恵 寺村幸子 南綾子(五十音順)

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□千年前の発音で読む『源氏物語』
 「夕顔」の巻
 朗読:宮下郁子

千年前の都では『源氏物語』がこんなふうに語られていたかもしれません。現代語にはない不思議な音づかい、
雅な言葉の響きをお楽しみいただきました。

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監修:観世流 松澤哲生
演出:端田宏三(大阪放送劇団俳優、関西朗読家クラブ代表)


当日はお天気に恵まれ、たくさんの方にお越しいただきました。ご応募いただいたもののすぐに満席となってしまい、お茶席に入っていただけなかった方の中には、朗読だけでも、と足を運んでくださった方がたくさんいらしてくださいました。ご案内が行き届かず、お越しいただきました皆様にご迷惑をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。

これからも古典の日推進委員会は、皆さまに古典のすばらしさに触れていただく活動に励む所存でございます。不行き届きなことも多くございますが、少しずつ改善してまいりますので、どうぞ次回もご参加くださいますようお願い申し上げます。