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古典の日推進フォーラム2011

秋晴れの中、1,800名のお客様をお迎えし、「古典の日推進フォーラム2011」を開催いたしました!

 カラッとした秋晴れとなった11月1日、古典の日推進委員会のメインイベントである「古典の日推進フォーラム2011」を左京区宝ヶ池の国立京都国際会館にて開催いたしました。
 今年は4,130名ものご応募をいただき、当日も開場前よりたくさんのお客様が列をなし、待ちわびておられる様子がとても印象的でした。

 第1部のオープニングは、玉井菜採さんによるバルトークの「無伴奏ヴァイオリンソナタより第3楽章Melodia」。バルトークは20世紀を代表するハンガリー出身の作曲家。彼は、第2次世界大戦時、ナチス支配を逃れ、アメリカに亡命しますが、健康を害し、故国の土を踏むことなく亡くなります。二度と祖国に帰れないことを悟った彼自身の魂の歌であるこの曲を玉井さんは未曾有の災害に見舞われた方々に思いを重ね、選曲・演奏されました。

 その後、式典へと続き、当委員会の村田純一会長、近藤誠一文化庁長官よりご挨拶をちょうだいし、西陣織工業組合様からご寄贈いただいた「古典の日」会旗と、グラフィックデザイナー・久谷政樹先生製作の新ポスターのお披露目を行いました。

 第1部の最後は、小林一彦京都産業大学教授のご講演、「鎮魂 あこがれの東北〜方丈記、源氏物語、そして古今和歌集〜」。その中では、過去に東北で起こった地震や津波が古典文学や和歌に詠まれている例を挙げられ、震災に向き合う人々のありようが今も昔も変わらないことが紹介されました。そして、当時の都人のあこがれの地・東北が一日も早く復興されることを祈ると結ばれました。

 そして、第2部は、12月10日公開の「源氏物語 千年の謎」の予告編上映の後、サプライズゲストとして、製作総指揮の角川歴彦氏、映画監督の鶴橋康夫氏、そして主演の俳優・生田斗真さんをお迎えし、映画の見どころ、撮影秘話をお聞きしました。

 続いて、パネルセッション「『源氏物語』の音世界〜いにしえから伝わる音に託した想い〜」。東儀秀樹さん、山本淳子さん、鶴橋康夫さん、それぞれのご専門の立場、視点から、『源氏物語』のほか、同時代の文学から音の世界を切り取り、新たな物語世界の魅力、古典の持つ力を探っていただきました。進行役の福嶋昭治さんより、「古典は、具体的なものを描きながら普遍を描く、だからこそ永遠の命を持ち得る。それは文学だけではなくて、芸術に共通している。私たちは、古典の日をきっかけに、具体的に描かれた世界をさまざま楽しみながら、そこから永遠の真実のようなものを読みとっていく智恵を思い出し、古典の世界に包まれていたい」と締めくくられました。

 そして、フォーラムの最後は、東儀秀樹さんに再度ご登場いただき、雅楽の調べを奏でていただきました。雅楽で最も有名な曲をアレンジした「越天楽〜越天楽幻想曲(日本古謡)」、歌劇「トゥーランドット」より『誰も寝てはならぬ』のほか、曲の合間のMCでは、古典への思いやご自身の曲に対する思い、作曲の際のエピソードなどを語られました。
 そして、ラストを飾っていただいた曲は、地球への子守歌としてご自身で作曲された「地球よ、優しくそこに浮かんでいてくれ」。力強くも神聖な響きと独特の世界観に包まれながらエンディングを迎えました。

 3月11日の東北地方太平洋沖地震の後、大きな衝撃と喪失感、また自粛ムードの中、一時は開催自体も検討せざるを得ない状況もありました。そのため、このたびのフォーラムは、今一度被災地へ思いを致す機会とするとともに、被災地より避難された方々をご招待いたしました。
 近藤文化庁長官の、「人間よ、思い上がってはいけない。しっかりと本来の人間とは何か、人間性とは何か、それをもう一度見つめ直しなさい。そして、その答えは古典にある」、「今後、日本全国民が古典への思いを募らせ、賢い社会を次の時代に残すという方向に向いていくことを願う」との言葉が大変印象的でした。

 これからの当委員会の活動が、被災地復興への意義ある活動ともなることを願うと同時に、改めて、犠牲となられました方々のご冥福と一日も早い復興をお祈り申し上げます。
 そして、会場へお越しいただきましたすべてのお客様へ心より御礼申し上げます。

「古典の日推進フォーラム2011」会場風景

※画像をクリックすると大きい画像が表示されます。

当日プログラム

○総合司会:中川 緑さん(NHK京都放送局)
中川 緑さん(NHK京都放送局)

【第1部】

○ヴァイオリン演奏「バルトーク:無伴奏ヴァイオリンソナタより第3楽章Melodia」:
 玉井菜採さん(ヴァイオリニスト・古典の日イメージキャラクター)
 玉井菜採さん(ヴァイオリニスト・古典の日イメージキャラクター)
○挨拶:主催者:村田純一会長来賓:近藤誠一文化庁長官 
○挨拶:主催者:村田純一会長 来賓:近藤誠一文化庁長官
○「古典の日」会旗及び新ポスター披露:
 古典の日推進委員会正副会長(村田会長、山田京都府知事、門川京都市長、
 久保田宇治市長、立石京都商工会議所会頭)
久谷政樹さん(グラフィックデザイナー)
久谷政樹さん(グラフィックデザイナー)
○「古典の日」宣言
 よびかけ人:芳賀 徹さん(国際日本文化研究センター名誉教授)、冷泉貴実子さん(冷泉家当代夫人)
○講演「鎮魂 あこがれの東北〜方丈記、源氏物語、そして古今和歌集〜」:小林一彦さん(京都産業大学教授)

【第2部】

○パネルセッション「『源氏物語』の音世界〜いにしえから伝わる音に託した想い」
 パネリスト:東儀秀樹さん(雅楽師・古典の日制定推薦人)、山本淳子さん(京都学園大学教授)、
鶴橋康夫さん(映画監督)
 コーディネーター:福嶋昭治さん(園田学園女子大学教授)  
○雅楽演奏:東儀秀樹さん(雅楽師、古典の日制定推薦人)
 越天楽〜越天楽幻想曲(日本古謡)/歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」/
 地球よ、優しくそこに浮かんでいてくれ

■「古典の日推進フォーラム2011」

日  時:平成23年11月1日(火) 13:30〜16:30(開場12:30)
場  所:国立京都国際会館 メインホール
地下鉄烏丸線「国際会館」駅下車(出入口4−2番から徒歩5分)
総合司会:中川 緑(NHK京都放送局)
開催内容
【第1部】
・ヴァイオリン演奏「バルトーク:無伴奏ヴァイオリンソナタより第3楽章Melodia」
玉井 菜採(ヴァイオリニスト、古典の日イメージキャラクター)
・古典の日推進委員会会旗披露古典の日推進委員会正副会長
・「古典の日」宣言芳賀 徹(国際日本文化研究センター名誉教授)
・講演「鎮魂 あこがれの東北 —方丈記、源氏物語、そして古今和歌集−」
小林一彦(京都産業大学教授)
【第2部】
・パネル・セッション「『源氏物語』の音世界〜いにしえから伝わる音に託した想い〜」
<コーディネーター>福嶋 昭治(園田学園女子大学教授)
<パ ネ リ ス ト>鶴橋 康夫(映画監督)
東儀 秀樹(雅楽師)
山本 淳子(京都学園大学教授)
・雅楽演奏東儀 秀樹(雅楽師)
*プログラムは予告なしに変更する場合がございます
*順不同・敬称略
主  催:古典の日推進委員会、第26回国民文化祭京都府実行委員会
共  催:NHK京都放送局
後  援:日本経済新聞社、京都新聞社
特別協賛:公益財団法人国立京都国際会館、西陣織工業組合
協  力:映画「源氏物語 千年の謎」

チラシPDFファイル(839KB)

募集要項

たくさんのご応募ありがとうございました。募集は締め切りました。

【入 場 料】無料 (自由席)
【定  員】1,200名 *応募多数の場合は抽選
【応募締切】平成23年9月30日(金)必着
【応募方法】郵便往復はがき *1通につき2名様まで応募可
【記入方法】

【入場者の決定及び通知】
応募多数の場合は抽選。抽選結果の通知については、10月上旬を予定しております。
当選された方は、当日「入場券」(返信はがき)を必ずご持参ください。
(1名様でご応募の場合、2名様での入場はできません。)
【そ の 他】
1.次の場合は応募が無効となりますので、ご注意ください。
・郵便往復はがき以外での応募 ・記入漏れ、記載不備 ・重複応募
・1通につき、3名以上の応募 ・応募締切日を過ぎたもの
2.会場へは、地下鉄、市バス等、公共交通機関をご利用ください。
3.応募時にご記入いただいた個人情報につきましては、古典の日推進委員会の事業のご案内や各種連絡の目的にのみ使用いたします。
4.応募方法等、お問合せは、古典の日推進委員会までお願いいたします。