古典をいだき、古典に抱かれて 11月1日は「古典の日」

世界に誇る古典文学である「源氏物語」の存在が記録上確認できるもっとも古い日付が寛弘5(1008)年11月1日であることから、一千年目に当たる、平成20(2008)年11月1日に開催の「源氏物語千年紀記念式典」において、古典に親しみ、古典を日本の誇りとして後世に伝えていくため、11月1日は「古典の日」とする宣言がなされました。
古典の日推進委員会は、その「古典の日」宣言の趣旨に沿って、平成21年4月より京都府、京都市、宇治市、京都商工会議所などとともに、様々な文化活動を行っております。
その活動の上に立って、11月1日をすべての国民が古典に触れ、親しむきっかけとなる「古典の日」に制定されることを目指す署名活動をスタートさせました。ぜひ御協力をお願いいたします。
古典の日推進委員会
会長 村田 純一
古典とは何か。それはー 「風土と歴史に根ざしながら、時と所をこえてひろく享受されるもの。人間の叡智の結晶であり、人間性洞察の力とその表現の美しさによって、私たちの想いを深くし、心を豊かにしてくれるもの。いまも私たちの魂をゆさぶり、『人間とは何か、生きるとは何か』との永遠の問いに立ち返らせてくれるもの。・・・・・・」 私たちは「古典の日宣言」に、このように古典というものを定義しました。 古典とはこのようなものであるからこそ、私たちは古典を読み、古典に耳を傾け、古典の前に立ちつくすことによって、日本人であることの自覚を深くし、この国に生きる誇りとよろこびを得ることができます。それが外国の古典ならば、それを知ることによってはじめてそれを生みだした民族への真の敬愛の念を抱くにいたります。 そしてなによりも、古典の深さするどさに接することによってこそ、私たちの魂はいきいきと目ざめ、ものの感じかた考えかたも新たな脈を打ちはじめるのでしょう。私たちは古典を胸に抱いているつもりで、実は古典に抱かれてこそ、日本人として、人間として生きているのかもしれません。 現代の揺れ動く世界にあって、私たちはいよいよ広く内外の古典に学び、古典をよりどころとして世界の人々と心をかよわせ、世界の平和と新しい文化の創造に立ち向かいたいと願います。 古典に親しみ、古典をつうじて人間らしさの回復を!
署名用紙ダウンロードはこちらをクリックしてください。(PDF書類)
私たちも「古典の日」制定を応援しています!
古典の日推進よびかけ人からのメッセージをお届けします。
(古典の日推進委員会 「11月1日『古典の日』」パンフレットより)
源氏物語千年紀よびかけ人代表として、私は「古典の日」を制定することを提案しました(2006年11月1日)。
このたび、源氏物語千年紀の盛り上がりの中で、両陛下のご臨席のもとで宣言が出されたことを大変うれしく思います。世界が激変し、私たちが目標や自信を失いかけている今こそ、古典から叡智や勇気、そして、生きる糧をくみとりたいと思います。「古典の日」は、そのような意味で時代が求めているのでしょう。
私たちの祖先によって創り出された名篇の数々は、その成立の時代・社会を超越して、人生の意義は何か、人間の本当の生き方は何かを問い極める知恵の泉であり続けた。この貴重な遺産に誰しもが思いを致すべき「古典の日」を国が制定されることを切に願う。
「古典の日」宣言を発表するちょうど2年前の11月1日に、私たちは、源氏物語千年紀をお祝いする事業の実施を呼びかけた。その時から私は、全国で、源氏物語をはじめとする古典が見直されるだろうと予感していた。
千年紀に際して、能が各地で数多く上演された。文学だけでなく、美術・工藝や能・狂言を含む芸術全般、そして、縄文文化も含め、人間の深い精神を表現してきたものが古典である。
私は、これを機会に、日本人すべてがこれらすばらしい古典を自分のものにしなければならないと思う。
源氏物語千年紀のこの年、11月1日を「古典の日」として定着させたことはおめでたい。
世界に誇る日本の古典の数々に感動し、日本人に生まれたことに誇りと喜びを持つ若者たちが、この日の意義を受け止め、輝かしい将来の足場にされんことを切に祈ります。
私が日本文化に興味を持ったきっかけは、18歳の時、源氏物語(アーサー・ウェイリー訳)を読んだからです。源氏物語は既に世界中で読まれ、日本だけのものではなくなっています。日本は、世界に誇れる古典を持つ国です。「古典の日」宣言が日本から出されることの意義は大きいでしょう。是非「古典の日」を制定していただきたい。
古典を学ぶことによってこそ、私たちは、人間として生きる面白さを知る人間となり、日本人として生まれたことのよろこびと誇りを知る日本人となる。『万葉集』に歌われ、『源氏物語』に語られた人間の存在のはかなさとそれゆえの愛の切なさ、世阿彌の能楽に伝えられる彼岸の世界との交信と霊の存在、芭蕉の俳諧が教える人間と自然的宇宙の親密な交響― それらは列島の風土に深く根ざしながらも、人間普遍の実在の正体を示す大古典だ。
中国、西洋の古典とともに、これら日本の古代から近代に至る大古典の智慧を身につけてこそ、私たちは、二十一世紀世界の変動に、一つの哲学的達観をもって対応し、挑戦してゆくことができるのであろう。「古典の日」を宣言することは必然であった。
よびかけ人の一人として「源氏物語千年紀」を機に「古典の日」が制定されれば、これにまさる喜びはない。ただし古典となると源氏物語以外にも数多くある。制度の意図や趣旨が曖昧にならないよう心掛ける必要があろう。
千年もの長い間、いつも教養の中心としての地位を失うことなく、人々に愛され続けてきた古典をもつ国は、世界に類がありません。
源氏物語だけでなく、古今和歌集、新古今和歌集、徒然草、枕草子、平家物語等々、京都に生まれ、私達の直接の先祖の生活や思想を今に伝えるものとして、千年間読み続けられてきたこれらの古典は、世界の奇跡であり宝物です。
「古典の日」が制定され、毎年古典を振り返る日として定着することを願っています。

(平成23年9月現在)
※五十音順 ※敬称略
『源氏物語』の存在が記録上確認できる最も古い日付が、『紫式部日記』の寛弘5年(1008年)11月1日であることから、一千年目に当たる平成20年(2008年)を「源氏物語千年紀」と位置付け、京都府、京都市、宇治市、京都商工会議所などを中心に源氏物語千年紀委員会を設置、多彩な事業が展開されました。
「古典の日」は、平成20年11月1日に開催された「源氏物語千年紀記念式典」において、古典に親しみ、古典を日本の誇りとして後世に伝えていくため、源氏物語千年紀よびかけ人と同委員会が共同で宣言したものです。
| 仲井間 静香 | 沖縄県 | 国頭郡金武町屋嘉 |
| 長谷川 肇 | 東京都 | 町田市南成瀬 |
| 神山 まり子 | 東京都 | 渋谷区 |
| 小林 直寛 | 神奈川県 | 横浜市 |
| 吉仲 勝 | 千葉県 | 佐倉市中志津 |
| 山口 慶悟 | 大阪府 | 茨木市 |
| 杉林 克己 | 滋賀県 | 大津市 |
| 三ツ矢暁弘 | 京都府 | 京都市下京区 |
| 稲葉 和之 | 京都府 | 京都市下京区 |
| 中村 和博 | 兵庫県 | 尼崎市 |